テコンドーについて

テコンドーとは

テコンドーは日本の松濤館空手と朝鮮半島に伝わる古武道が融合してできた近代武道です。

漢字では「跆拳道」と表記し、1文字目の漢字は足、2文字目の漢字は手を使った動作を意味しています。
最初の文字に”跆”が使われることで表されるように、テコンドーでは足技に重きをおいています。

テコンドーには ITF(国際テコンドー連盟)とオリンピック種目にもなった WTF(世界テコンドー連盟)の 2流派があり、当クラブは ITF に属しています。
ITF と WTF では道着、用語、ルールなど様々な点が異なります。

テコンドーの魅力

多彩で華麗な蹴りが一番の魅力。
蹴りの速さや威力はもとより、アクロバティックな蹴りやトリッキーな蹴りは、対戦相手を翻弄し、観る者を魅了します。
格闘家やアクション俳優にもテコンドー経験者は多く、「あんな蹴りがやってみたい」とテコンドーを始められる方も少なくありません。

武道テコンドー

武道は礼儀礼節を重んじており「礼に始まり礼に終わる」と言われます。
テコンドーも同様で、テコンドー修練者の指針となる「テコンドー精神」の一番目には”礼儀”が挙げられています。

【礼儀】
 目上の人を敬い、人の行う礼の道。
【廉恥】
 心が清らかで、恥を知る心のあること。
【忍耐】
 耐え忍ぶこと。苦しくてもじっと我慢できる強い精神。
【克己】
 己に勝つこと。自分の欲望に打ち勝つ精神。
【百節不屈】
 幾度挫折しそうになっても決して屈しない精神。

日々の練習では技術向上や体の鍛錬だけでなく、この 5大精神を身に着けて行動できる様になることも目指していきます。

テコンドー競技

テコンドーを始められたら、試合の観戦やご自身が出場してみるのも良いかもしれません。
自身の修練度を知ることができたり、同じ道を行く人との新たな出会いや目標が生まれることもあります。
テコンドーには次の競技種目があります。

【型:トゥル】
テコンドーでは段位・級位によって習得する型が全部で 24種類あります。
この競技では実際に型を実施して、技や動作の正確性、リズム、バランス、力強さなどを総合的に競います。
1 対 1 の個人戦や団体戦があります。

【組手:マッソギ】
ライトコンタクトルールによるポイント制で、時間内に獲得した累積ポイントで勝敗が決まります。
体重別にクラス分けをし、手足には防具(※胴当てや頭部用の使用もあり)を装着して行います。
1 対 1 の個人戦や団体戦があります。

【威力/パワーブレイキング:ウィリョ】
1度の蹴りで割れた板の枚数で勝敗が決まります。
より多くの板を割るには蹴りの威力だけではなく打点や距離の正確性が必要です。

【特技/スペシャルテクニック:トゥッキ】
より遠方や高所にある目標を蹴ることで勝敗が決まる種目です。
蹴りのテクニックの他、高い身体能力や柔軟性などが求められます。

心身への効果

1.柔軟で怪我をしにくい体に
テコンドーの練習では入念なストレッチを毎回行うので、柔軟性が徐々に増していきます。
柔軟性が増すと関節の可動域が広がり、怪我をしにくい体になります。

2.ストレス発散
運動にはストレス発散効果がありますが、それはテコンドーも同様です。
特にミットに向かって思いっきり蹴りや突きを打つ「打ち込み」練習は気分爽快、より高いストレス発散効果が期待できます。

3.カロリー消費量の増加
運動ではカロリーも消費します。
テコンドーは全身の筋肉を使う運動ですが、中でも蹴る動作は下半身の大きな筋肉を動かすために多くのカロリーを消費します。
また、安定した蹴りや突きを出すには体幹の強さが必要です。
「打ち込み」や補強運動を繰り返すことで必要な体幹の強さが身に付き、体幹が強くなることで基礎代謝上がります。